Short Circuit Inspection Deviceショートサーキット検査装置
ショートサーキットとは、ダイキャスト製 熱交換器 内部の流体の流路が正規の道を通らず、近道をして出て行ってしまうことです。具体的には図2のように、AやBで内部の流路が繋がっていると、それより下流に流体が流れづらくなり、熱交換率が悪くなって、不良品となってしまいます。この不良はいわばバルブの出流れの様なものですが、このような、"ショートサーキット"しているワークを短時間で発見する検査を行うのがこの装置です。
熱交換器 内部の、良品と不良品の比較図
図1(良品)

図2(不良品)

2ステーション仕様
概略仕様
| ワーク | ショートサーキットの考えられるワーク。 ※写真は自動車エアコン エバポレーター用。2ステーション仕様。 |
|---|---|
| 使用条件 | 装置の前にワークを置いて接続する。 |
| 検査流体 | ドライエアー 0.5〜0.7MPa |
| 検査流量 | 5L/min |
| 検査基準 | 機種別に数値入力。最大30点入力可 |
| 検査時間 | 5〜10秒(タイマーで設定変更可) ※検査時間はワークによって異なります。 |
| 使用温度 | 0〜40℃(周囲温度) |
| 電源 | 100V5A |
| 寸法 | 1,200W×850D×1,850H mm |
| 重量 | 約150kg |
ショートサーキット検査装置は、ガスミックス工業が特許取得している装置です。
Test flow
検査の流れ
STEP1
CO2ゼロ基準の設定
まず、IN→OUTに窒素(N2)を流し、二酸化炭素(CO2)検査器で濃度測定を行う。N2分離膜発生装置(オプション機器。)を通ると、酸素(O2)と一緒にCO2も取り除かれるので、CO2濃度はほぼ0ppmとなる。
STEP2
AIR導入によるCO2濃度測定
SV1(三方バルブ)を切替えエアー(AIR)をワークに流し、CO2濃度を測定する。(AIR中には約300ppmのCO2が含まれる。)
STEP3
CO2濃度の上昇時間による良否判定
良品の場合のCO2濃度 上昇時間と比べると、不良品"A"や"B"は、AIRに切替えるとすぐにCO2濃度が上昇するので(近道をするから…)この濃度と時間で良品/不良品の判定値を決めて、検査を行う。検査時間は約10秒〜15秒。
※このホームページで掲載している商品の仕様は、予告なしに変更する場合があります。あらかじめ、ご了承ください。
